便秘中に排便したとき、出血してしまいトイレペッパーについている場合や便に真っ赤な血が付着している場合があります。

ティッシュペーパーについた血や便器についた血を見るとドキッとしてしまいますよね。
「切迫流産や切迫早産ではないか?赤ちゃんは大丈夫なのか?何か病気ではないか?」と不安になりますが、実は排便後に肛門から出血するというのは、珍しいことではありません。

実は妊娠中に便秘になってしまって困っている妊婦さんは、症状の軽いものから重いものまで含めると全体の約7割とも言われているほどたくさんいます。
妊娠中には黄体ホルモンという女性ホルモンが分泌されることによってお腹にいる赤ちゃんを守っていますが、その黄体ホルモンが腸のぜん動運動を鈍くしてしまうことと、妊娠中にはホルモンバランスが変わってしまうため便秘になりやすくなってしまいます。

特に便秘中というのは便がカチカチに固くなってるので無理にいきんでしまってお尻に違和感を感じるようになったり、カチカチ述べん便が肛門を傷つけてしまい出血することがよくあります。痛みはある場合とない場合がありますが、女性にとってお尻からの出血は恥ずかしいため、誰にも相談できず悩んでしまっている妊婦さんもたくさんいます。

今回は、便秘によって出血してしまう理由や出血の解決方法、出血の原因である便秘改善方法をお伝えします。

便秘によって出血してしまうのはなぜ!?

妊娠後期に入ると、赤ちゃんの成長とともに子宮はさらに大きくなり、周りの腸は背中側にへ押されてしまいます。
妊婦さんは、ただでさえホルモンの変化で便秘になりやすいのに、大きくなる子宮に腸が圧迫されることで動きが鈍くなり、排便が難しい状態が続いてしまいます。
便意を感じるたびに強くいきんでいると、いつの間にか「あれ?お尻に違和感が?」と言うことになります。もしくは、痛みはないのにお尻を拭いたら「え!?出血!」なんてことも起こります。

いぼ痔

はじめは肛門の中の直腸にできるため、お通じのたびにに痛みがないのにトイレットペーパーに血がつくことが増えてきます。
この直腸にできる痔を「内痔核(ないじかく)」と言います。その後も、排便時に強くいきんだり、時間の同じ姿勢などでうっ血が続き悪化してしまうと、内痔核が肛門の中には収まり切らず外に飛び出してしまいます。
それを「外痔核(がいじかく)」と言い、肛門のひだひだの一部がマッチ棒の先位の小さなものからひどいと親指ほどの大きさのものが出来て、肛門から飛び出してしまうようになります。
この飛び出してしまった状態は、お尻の違和感が立っていても座っていても常にあり、とても不快なものです。

ですが痔の外用薬は、妊婦さんにも影響がなく使用することが出来ますし、飛び出てしまっている外痔核は押し込むことで、治まる可能性があります。
押し込む方法はトイレに行くたびに温水のウォシュレットやシャワーでいぼ痔を温め、出ている部分を清潔な指で中に押し込むと言うことです。

最初はパンパンに膨れてしまっているので、触るととても痛みを感じてしまいますが、何度も温めて指で押し込んでいるうちに、徐々に柔らかくなり、最後には中に戻って出てこなくなります。この方法は症状が軽い早いうちにやらないと効果が薄いので、少しでも違和感あったならばすぐにしてくださいね。

最初の数日間は、トイレにいくたびに行うと治りやすくなります。
何度も行わないとと意味がないので根気よく戻してください。3日目になるとかなり柔らかくなってきます。
また、座る時は、冷たいところに座らずにドーナツクッションを使用したり、お尻の下にカイロを置いて常に肛門部を温めておくようにしておくとより効果的ですよ。

また、体を温めることは便秘にも良い効果がります。
出血が多かったり痛みがひどい時は、恥ずかしがらずに産科の先生に診断してもらうのが一番です。妊娠中の痔は恥ずかしいので言わないだけで妊婦さんの半数以上が経験すると言うほどの便秘とともに多いマイナートラブルの1つです。そのため産科の先生や助産師さん達は慣れているので安心してください。

切れ痔

カチカチの硬い便をしたときに肛門内の粘膜や肛門を傷つけてしまい傷口から出血します。切れ痔は放っておくと、傷口に細菌が入り感染症を起こす可能性があるため、早めの治療が望ましいです。

肛門が切れたら便意を我慢したくなるほど本当に痛いのですが、肛門の内側だと痛みを感じないこともあるため痛みが無い場合だと、拭いた後のトイレットペーパーに血が付いていることで子宮からの出血だったらどうしよう・・・と不安になってしまう方も多いと思います。その確認も含めて早めにかかりつけの産婦人科の先生に相談してみましょう。
切れ痔もくせになってない内の早い段階の治療なら軟膏で治すことが可能です。

痔になったら便秘を改善しよう!

痔を治すため、治してからも再発しないためには便秘を治すのは必要不可欠です。
痔の原因になってしまう便秘を簡単に改善する方法をお教えします。

ズバリ「夜眠る前のホットヨーグルト」をおすすめします。
お腹の調子を良くしてくれる善玉菌であるビフィズス菌をたくさん摂取できるヨーグルトを温めることで、善玉菌がより活発に活動することが出来るためより効果が高くなります。

そして温かい食べ物を食べることで内臓を温めてくれることで、腸に刺激を与え活動が活発になるため排便しやすくしてくれます。
温めすぎればヨーグルトの中の善玉菌が死んでしまうので注意です。
ホットヨーグルトの「ホット」の温度はひと肌程度が理想なため、プレーンヨーグルトを電子レンジに数十秒から1分加熱くらいでオーケーです。

食べる際は、甘いものが好きな方は善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維が豊富なきな粉を混ぜて(もちろんオリゴ糖ときな粉ダブルも美味しいですよ!)食べたり、甘いのが苦手な方は排便をスムーズにする働きがあるオリーブオイルを混ぜると、より便秘解消の効果がアップします。

妊娠後期の出血!?痔か子宮からの出血かわからない場合

肛門が痛くなくトイレットペーパーに血が付くような状態だといつもの「痔」の出血なのか、子宮からの出血なのか、わからないことがあります。
正産期の37週目以降の場合は、基本的にいつ生まれても大丈夫なことが多いので、腹部の痛みや、ひどい張りがなければさほど心配はしなくて大丈夫です。

しかし、出血とともにお腹に激しい痛みがあったりお腹が板のようにカチカチに継続的になってしまっている場合などは、とっても怖い「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」が起きている可能性があるため、必ず病院へ連絡してから向かうようにしてください。
また、正産期に満たない36週以前の妊婦さんは、少しでも心配な出血があったのなら迷わず病院へ電話をして先生や助産師さんの指示を仰ぎましょう。万が一にでも早産になってしまってはママも赤ちゃんも大変です。

常位胎盤早期剥離って?

何らかの原因で赤ちゃんがまだお腹の中にいるうちに、子宮の壁から胎盤が剥がれてしまうことを常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)といいます。

胎盤が剥がれると子宮壁から出血してしまい、血の塊が子宮壁と胎盤の間にできてしまいます。そのため、母体のみならず酸素や栄養を必要とするまだお腹の中にいる赤ちゃんにまで影響を及ぼす怖い疾患です。

常位胎盤早期剥離の胎児死亡率(周産期死亡率)は30~50%といわれている程高く、母体死亡率も1~2%です。万が一なってしまった場合は赤ちゃんだけでなく妊婦さんの命も脅かしかねない危険な状態なので緊急を要します。

重度の場合は・・・

動けない程の下腹部痛
不正出血がみられることもある(無いこともあるので注意してください)
お腹は板のようにカチカチに硬くなる
胎動は弱くなる、またはなくなります。

後期の妊婦さんはお腹の張りや赤ちゃんの胎動には気をつけていてくださいね。
よく「産まれる前は胎動がなくなる」と言われますが、基本的に胎動が少なくなることはあっても、なくなることはありません。陣痛中にも動く子はグリグリ動いています。

まとめ

恥ずかしくて言えないだけで、いぼ痔や切れ痔に悩む人は多いです。
切れ痔の基本的な治療法は自然治癒です。
ばい菌が入って炎症しないように肛門周辺の皮膚を清潔に保つのが大事です。
痛みがひどいときはは温めると楽になります。
何度もくりかえす痔の場合は、恥ずかしがらずに病院を受診してください。

・・・ということです。

便秘になりやすい妊婦さんにとって痔は決して珍しい病気ではありません。
しかし、恥ずかしさから病院に行きにくかったり、ほかの病気のように情報交換することもためらう事も多いです。

恥ずかしく病院に行けない方も今回ご紹介したおうちでも簡単な食べて便秘改善の「オリゴ糖かきな粉入りのホットヨーグルト」で少しでもはやく痔や便秘を改善してくださいね。

ホットヨーグルトでも中々効果が出ないときは便秘薬も1つの手段ですが、選び方には注意してください。
妊婦さんが飲むと危険な便秘薬もあります。
妊娠中に妊婦さんが飲んでも安全な市販以外の便秘薬を確認してから購入するようにしてください。

赤ちゃんと一緒にいれる幸せで貴重なマタニティライフを健やかに送ってください。